昨年植えたチューリップの球根を地中にそのままにして、今年も美しく花を咲かせたいと思いませんか?
球根を掘り起こさずに残すことで、手間を省くことが可能です。
今回は、そのまま植えて継続して花を楽しむための簡単なテクニックを2つご紹介します。
さらに、この方法に最適なチューリップの品種についても解説します。
手間をかけずに毎年繰り返し楽しめるチューリップ栽培のポイントを学びましょう。
チューリップを連年美しく咲かせるための簡単な2ステップ
チューリップを毎年連続して美しく咲かせるためには、以下の2つのステップが特に効果的です。
- 夏季は球根を休息させる
- 秋になってから水やりを再開し、可能であれば肥料を施す
夏季の球根休息期
夏に入ると、球根を休ませるための準備が必要です。
花が終わった後、茎と葉を根元から切り取ります。
その後、涼しく風通しの良い場所へ移し、夏を過ごさせます。
直接エアコンの風が当たる場所は避けてください。
例えば、風通しの良い玄関は球根を休ませるのに適しています。
夏の間は球根に水を与えずに保管しましょう。
秋の到来と水やりの再開と肥料
水やりを再開するのに最適な時期は「秋」です。
紅葉が始まる時期を秋の始まりと見なすことができます。
この時期から春までのケアは基本的に前年と同じ手順で進めますが、注意すべきポイントがあります。
チューリップは乾燥に敏感ですから、花が終わるまでしっかりと水やりを続けることが重要です。
また、緩効性の肥料を土にまくことをおすすめします。
水やりを再開したら、球根を屋外に出して冬の寒さを経験させると良いでしょう。
チューリップは寒さにも強いので、寒さに関する心配はほとんどありません。
育てやすく個性豊かな魅力!おすすめの原種系チューリップ5選
原種系チューリップは、一般的なチューリップとは異なる小さくコンパクトな姿が特徴で、独特なシルエットや色合いが楽しめます。
初心者でも扱いやすい原種系チューリップの中から、特におすすめの5つの品種をご紹介します。
ライラックワンダー
花期:4月
草丈:10~30cm
柔らかなピンク色が魅力のライラックワンダーは、原種系の中で比較的大きな花を咲かせる品種です。
地植えにも鉢植えにも適しており、排水を適切に管理すれば毎年楽しむことができます。
庭や鉢に植えるだけで、爽やかな彩りを加えることができる人気の品種です。
チンカ
花期:4月
草丈:10~30cm
明るい黄色とオレンジの組み合わせが特徴的なチンカは、内側が鮮やかな黄色、外側がオレンジ色のバイカラーで、花壇で特に目立つ品種です。
日本の気候にも適しており、特に手間をかけずとも毎年元気に咲きます。
レディージェーン
花期:4月
草丈:10~30cm
白と赤のコントラストが印象的なレディージェーンは、日中は花を大きく開き、夕方になると閉じる独特の開閉機能を持っています。
ホワイトガーデンに取り入れると、一層華やかな雰囲気を演出できます。
サクサティリス
花期:3~4月
草丈:10~25cm
ピンクと黄色の優しい色合いが特徴のサクサティリスは、昼間には花が水平近くまで開き、夜には閉じるという動きを見せる愛らしい花を咲かせます。
ライラックワンダーと似ていますが、色合いの違いが個性を際立たせます。
リニフォリア
花期:3~4月
草丈:15~20cm
鮮烈な赤色と黒い中心部のコントラストが美しいリニフォリアは、低めの草丈で、ロックガーデンや寄せ植えに最適です。
春の初めに咲くビオラとの相性も良く、季節感溢れる庭作りに適しています。
まとめ
ここでは、植えっぱなしでチューリップを栽培する際の管理方法について詳しく解説しています。管理の主なポイントは以下の通りです。
- 夏の暑い期間は水やりを控え、夏越しの準備を行います。
- 水やりは秋から再開します。
特に植えっぱなし栽培に適した原種系チューリップは、一般的なチューリップとは異なる独特の魅力があります。
さまざまな原種系チューリップからお好みのものを選んで、手軽に美しいチューリップの栽培を楽しんでみませんか?