タルト生地を作る際には、ひび割れがよく起こる問題の一つです。
生地が割れてしまうと、がっかりすることも少なくありません。
そこで、タルト生地がひび割れないようにするための方法と役立つ技をご紹介します。
タルト生地のひび割れ防止テクニック
タルト生地は一般に失敗しにくいとされていますが、特に焼きタイプでは自家製の生地が多く用いられます。
クラッカーを細かく砕いてバターでまとめるタイプもありますね。
ここでは、焼き上がりのひび割れなどを防ぐための対策をご紹介します。
薄力粉の適切な混ぜ方
タルト生地には、バターや卵黄が主な水分源ですが、パイ生地よりもまとまりにくい特性があります。
薄力粉を加えた後は、ゴムベラを使って大きく素早く混ぜることが重要です。
これにより生地が均一にしっとりと仕上がります。
生地を寝かせる時の乾燥防止策
タルト生地は水分量が少なめですので、放置すると乾燥しやすい傾向があります。
生地を冷蔵庫で休ませる際には、ラップをしっかり巻いて保湿することが大切です。
また、生地を平らにして冷やすことで、均一に冷やすことができ、次の工程がしやすくなります。
冷たい生地の正しい扱い方
タルト生地は、パンやパイと異なり強力粉を使わずに作られるため、グルテンが少なく伸ばしにくいです。
冷蔵庫から出したばかりの冷たい生地は硬くなりがちですが、この状態で無理に伸ばすとひび割れの原因となります。
生地が固い場合は、麺棒で軽くたたいて柔らかくするか、時間をかけてゆっくり伸ばすと良いでしょう。
タルト生地作成のコツと便利なテクニック
タルト生地はクッキー生地に似ており、比較的簡単に作れます。
ここでは、さらに簡単に、失敗を避ける方法を紹介します。
ビニール袋での冷却法
通常、タルト生地を冷やす際にはラップを使用しますが、ビニール袋を用いる方法も効果的です。
ビニール袋で生地を包むと、直接台の上で生地を伸ばせる利点があります。
この方法は打ち粉が不要で、生地の乾燥を防げるため、生地を型に移すときも、ビニール袋の一端を切り取り、上部を剥がしてから型に置くだけで簡単にでき、後片付けも楽です。
ビニール袋を使うと、失敗の可能性も減ります。
タルト生地の冷凍方法
余ったタルト生地は約5〜6mmの厚さに伸ばし、ラップで包んでからビニール袋に入れて冷凍することができます。
使用する時は解凍するだけで、生地を無駄にすることがありません。
また、タルト型に敷いて空焼きした後も冷凍保存が可能です。
例えば、冷やして固めるタイプのチーズムースタルトなどを作る際にも、冷凍が役立ちます。
クラッカーを使った簡単タルト生地
市販のクラッカーやビスケットを細かく砕き、溶かしたバターと混ぜるだけで、手軽にタルト生地が作れます。
これは焼かないタルト、いわゆるNO BAKEタルトに特に適しており、生地を寝かせる必要もありません。
塩味のタルトを好む場合は、塩味クラッカーを使用することをおすすめします。
クラッカーを砕く際は麺棒を使うと手早くできます。
タルト生地を使った簡単レシピ集！型は不要です
余分なタルト生地が出たときに、型を使わずに簡単に調理できるレシピを集めました。手早く準備でき、味も保証します。
タルトチップス
【材料】
余ったタルト生地、砂糖（お好みで調整）、シナモン（任意）
【作り方】
- タルト生地を薄く伸ばし、好きな形にカットします。
- 生地に軽く水をスプレーし、砂糖とシナモンを上から振りかけます。
- オーブンを180度に予熱し、生地が金色になるまで約10分間焼きます。クリスピーで甘いタルトチップスは、お茶の時間にぴったりです。
タルト生地で作るピザ風スナック
【材料】
余ったタルト生地、トマトソースまたはペースト、お好みのチーズ、ピザのトッピング（ピーマン、オリーブ、サラミなど）
【作り方】
- タルト生地を広げ、トマトソースを塗ります。
- ソースの上にチーズと選んだトッピングを散らします。
- オーブンを200度に予熱し、チーズが溶けてきれいな焼き色がつくまで約15分焼きます。このスナックはおやつや軽食に最適で、アレンジも自由自在です。
シナモンシュガーロール
【材料】
余ったタルト生地、グラニュー糖、シナモン（オプション）
【作り方】
- タルト生地を四角形に広げ、表面に薄く水を塗ります。
- 上からグラニュー糖とシナモンを均一に振ります。
- 生地をロール状に巻いて、1cm厚さにスライスします。
- スライスをベーキングシートに並べ、オーブンを180度に予熱後、12〜15分間焼きます。このシュガーロールクッキーはサクサクの食感が楽しめる簡単スイーツです。
これらのレシピで、余ったタルト生地を美味しく活用してみてください。
タルト型がなくても、おいしい料理が簡単に作れるので、ぜひ試してみてください！
まとめ
タルト作りは最初は少し難しそうに感じるかもしれませんが、慣れればクッキー作りと同じように楽しむことができます。
余ったタルト生地がある場合は、この記事で提案した簡単レシピをぜひお試しください。
サクサクとした美味しいタルトで、素敵なお茶の時間をお楽しみいただけるでしょう。
