赤しそと青しそは色が違うだけと思われがちですが、味わいや香り、料理での使いやすさにも違いがあります。
「梅干しやしそジュースにはどちらを選べばいい?」「大葉は青しそのこと?」「赤しそは生で食べてもいいの?」と迷うこともありますよね。
それぞれの特徴を知っておくと、作りたい料理に合うしそを選びやすくなり、いつもの食事にも彩りやさわやかな香りを添えられます。
この記事では、赤しそと青しその違いをはじめ、料理別の使い分けや代用するときのポイント、旬や育て方までわかりやすく紹介します。
色を楽しみたい料理には赤しそ、香りを楽しみたい料理には青しそという基本を押さえて、気軽に使い分けてみましょう。
この記事でわかること
- 赤しそと青しその色・味・香りの違い
- しそと大葉の呼び方の違い
- 梅干し、しそジュース、薬味、天ぷらなどに合う使い分け
- 代用する際の注意点や、それぞれの旬・家庭菜園で育てるポイント
赤しそと青しそは葉の色だけでなく、味・香り・向いている料理が異なる

赤しそと青しその大きな違いは、葉の色だけではなく、口にしたときの風味や料理での活かし方にもあります。
赤しそは風味と色を活かす加工に、青しそは爽やかな香りを楽しむ料理に向くため、作りたいものに合わせて選ぶのがおすすめです。
見た目が似ている部分もありますが、仕上がりの色合いや味の印象が変わるので、それぞれの個性を知っておくと使いやすくなります。
| 種類 | 葉の色 | 味・香りの印象 | 活かしやすい使い方 |
|---|---|---|---|
| 赤しそ | 赤紫色 | しそらしい香りに加え、渋みや苦味を感じやすい | 色や風味を移す加工 |
| 青しそ | 緑色 | 清涼感のある香りが中心で、比較的食べやすい | 薬味・生食・加熱調理 |
赤しそは赤紫色で、渋みや苦味を感じやすい
赤しそは、葉の表面や裏面が赤紫色をしているしその仲間です。
鮮やかな色は料理や飲み物に華やかさを添えやすく、見た目も楽しみたいときにぴったりです。
味わいは青しそに比べると、渋みやほろ苦さを感じやすいのが特徴です。
香り自体はしそらしい爽やかさがありますが、そのままたっぷり食べるよりも、ほかの食材や調味料と合わせたほうが風味のバランスを取りやすいでしょう。
特に赤しそは、葉が持つ色と香りをほかの食材に移して楽しむ使い方と相性がよいとされています。
加える量が多いほど風味の存在感も出やすいため、初めて使う場合は少量から試すと好みに合わせやすくなります。
赤しその色味を活かしたいときは、葉の鮮やかさだけでなく、料理全体の色合いとの組み合わせも意識するときれいにまとまります。
青しそは緑色で、爽やかな香りが際立つ
青しそは明るい緑色の葉が特徴で、店頭では手に取りやすい定番のしそです。
口に入れたときに広がるすっきりとした香りが魅力で、食材の味を重くしすぎず、後味を軽やかに整えてくれます。
赤しそよりも渋みや苦味が穏やかに感じられやすく、しその風味を気軽に取り入れたいときにも使いやすいでしょう。
刻んで加えると香りが立ちやすく、葉をそのまま使うと見た目にもみずみずしい印象を添えられます。
ただし、香りは加熱時間が長くなるほど弱まりやすいため、香りを主役にしたい料理では仕上げに加える方法が向いています。
反対に、加熱料理の風味づけとして使う場合は、ほかの具材となじみながらやさしく香るのが青しそのよさです。
香りを楽しむ目的なら、葉がしおれていないものや、色が鮮やかなものを選ぶとよいでしょう。
赤しそは加工向き、青しそは生食から加熱調理まで使いやすい
赤しそと青しそはどちらも食用に使えますが、得意な使い方には違いがあります。
赤しそは、色や個性のある風味を活かしたい場面で選ぶと、特徴が伝わりやすくなります。
一方の青しそは、生のまま添える・刻んで混ぜる・火を通すといった幅広い使い方がしやすいのが魅力です。
- 赤しそ:色合いと風味を活かした加工に向く
- 青しそ:香りを添える薬味や生食に使いやすい
- 青しそ:炒め物や焼き物など、加熱料理にも合わせやすい
料理の見た目を赤く彩りたい場合や、しそらしい深みのある風味を出したい場合は、赤しそが候補になります。
反対に、さっぱりした香りを加えたい場合や、食材の味を引き立てたい場合は、青しそを選ぶとまとまりやすいでしょう。
迷ったときは、色を楽しみたいなら赤しそ、香りを楽しみたいなら青しそと考えると選びやすくなります。
同じ「しそ」でも仕上がりの印象は変わるので、料理の目的に合わせて使い分けてみてください。
「しそ」は赤しそと青しその総称で、大葉は青しその葉を指す呼び名

「しそ」は植物全体をまとめて呼ぶ名称で、赤しそと青しその両方を含みます。
一方で「大葉」は、主に野菜として流通する青しその葉を指す呼び名です。
スーパーなどでは「大葉」と表示されることが多いため、青しそとは別の植物のように感じるかもしれませんが、基本的には同じ青しその葉を指しています。
また、しそには葉の色や形が異なる品種があり、芽や穂の部分にもそれぞれ名前があります。
青しそが「大葉」と呼ばれるようになった理由
大葉という呼び名は、青しその葉を商品として扱うときに広まった名称とされています。
青しそには葉だけでなく、花がつく前後の穂の部分もあるため、出荷や販売の場面で葉の商品であることをわかりやすくするために「大葉」と呼ばれるようになったといわれます。
「大きな葉だから大葉」という意味に思えますが、単に葉の大きさを表す言葉ではありません。
現在では、店頭で見かける緑色のしその葉を「大葉」、植物名や品種の呼び方としては「青しそ」とする使い分けが一般的です。
| 呼び名 | 主に指すもの | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| しそ | 赤しそ・青しそを含む植物の総称 | 植物全体について説明するとき |
| 青しそ | 葉が緑色のしその系統 | 品種や植物として呼ぶとき |
| 大葉 | 青しその葉 | 食品売り場やレシピでの呼び名 |
| 赤しそ | 赤紫色の葉をつけるしその系統 | 色の違いを含めて区別するとき |
レシピに「大葉」とあれば、基本的には青しその葉を用意すれば大丈夫と考えるとわかりやすいでしょう。
ただし、地域やお店によっては「青じそ」と表記されることもあるため、葉の色を確認すると選び間違いを防げます。
片面じそやちりめんじそなど、しその主な種類
しそには赤しそと青しそだけでなく、葉の表と裏の色合いや、葉の表面の形に特徴がある種類もあります。
見た目が少し違っていても、しその仲間として扱われるものです。
- 片面じそ:葉の表側が緑色で、裏側が赤紫色になりやすいタイプです。
- ちりめんじそ:葉の表面に細かな縮れや凹凸があるタイプです。
- 赤ちりめんじそ:赤紫色で、縮れた葉が特徴のしそです。
- 青ちりめんじそ:緑色で、ちりめん状の葉をつけるしそです。
片面じそは、表と裏で色の印象が異なるため、葉を見たときに赤しそか青しそか迷うことがあります。
また、ちりめんじそは葉に凹凸があるぶん、一般的な平らな葉のしそとは見た目が大きく異なります。
ただし、品種名や呼び方は地域、種苗の名称、販売方法によって異なる場合があります。
店頭で選ぶときは、名称だけで判断せず、葉の色・表面の縮れ・販売されている部位もあわせて見るとわかりやすいです。
芽じそと穂じそは葉とは異なる部位
芽じそと穂じそは、どちらもしその仲間ですが、いわゆる大葉のような成熟した葉とは異なる部位です。
芽じそは発芽して間もない小さな芽を指し、双葉が開いた状態で流通することがあります。
赤い芽のものは赤芽じそ、緑色の芽のものは青芽じそと呼ばれることがあります。
一方の穂じそは、花がつく茎の先端部分です。
小さな花やつぼみが連なった状態で見かけることが多く、「花穂じそ」と呼ばれる場合もあります。
| 名称 | 部位・成長段階 | 見た目の特徴 |
|---|---|---|
| 大葉 | 育った青しその葉 | 大きく開いた緑色の葉 |
| 芽じそ | 発芽直後の芽 | 小さな双葉と細い茎 |
| 穂じそ | 花やつぼみがつく穂 | 粒状の花が連なる細長い形 |
同じしそでも、葉・芽・穂では見た目も呼び名も変わります。
「大葉」は青しその葉に限った名称であることを押さえておくと、売り場やレシピで見かけるしその名称がすっきり整理できます。
赤しそと青しそでは色素や含まれる成分に違いがある

赤しそと青しその大きな違いは、葉の色を生み出す色素の種類と量にあります。
赤しそはアントシアニン系の色素によって赤紫色に見え、青しそは葉緑素の緑色が目立つのが特徴です。
どちらにもさまざまな栄養成分が含まれますが、品種や育てられた環境、食べる量によって差が出るため、色だけで栄養の多さを決めることはできません。
| 種類 | 目立つ色素 | 見た目の特徴 |
|---|---|---|
| 赤しそ | アントシアニン系色素 | 赤色から赤紫色の葉 |
| 青しそ | 葉緑素、カロテノイド類 | 鮮やかな緑色の葉 |
赤しその赤紫色はアントシアニン系の色素によるもの
赤しその赤紫色は、アントシアニン系の色素を含むことによるものです。
アントシアニンは、ブルーベリーや紫キャベツ、なすの皮などにも見られる植物由来の色素として知られています。
赤しその葉に含まれるアントシアニン系色素は、酸性のものと合わせると色合いが変化しやすい性質があります。
そのため、赤しそを使った飲み物や漬けものでは、加える材料によって赤色がより鮮やかに見えることがあります。
ただし、色の出方は赤しその品種、葉の状態、加熱時間などにも左右されます。
赤しその色は、見た目の個性であると同時に、含まれる色素の違いをわかりやすく示すポイントです。
なお、赤しそにも緑色の色素やほかの栄養成分が含まれており、赤い色素だけでできているわけではありません。
青しそにはβ-カロテンなどが含まれる
青しそには、β-カロテンをはじめとするカロテノイド類や、葉の緑色に関わる葉緑素などが含まれています。
β-カロテンは緑黄色野菜に含まれる成分の一つで、青しその濃い緑色からもイメージしやすい成分です。
また、青しそにはビタミン類やミネラル類、香りに関わる成分なども含まれます。
赤しそと青しそは色素に違いがある一方で、両方に共通して含まれる成分もあります。
そのため、「赤しそにはこの成分だけ」「青しそにはこの成分だけ」と分けて考えるより、色素の傾向が異なると捉えるのが自然です。
- 赤しそ:アントシアニン系色素による赤紫色が特徴
- 青しそ:葉緑素やβ-カロテンなどにより緑色が目立つ
- 両方:品種によって含有量は変わり、共通する成分もある
青しそは少量でも香りや彩りを添えやすく、食卓に取り入れやすい野菜の一つです。
一方で、一般的には一度に食べる量が多くないため、青しそだけで特定の栄養成分を補おうと考える必要はありません。
栄養成分は食べる量や調理方法も踏まえて考える
赤しそと青しその栄養成分を比べるときは、成分表の数値だけでなく、実際にどれくらい食べるかを見ることが大切です。
たとえば、薬味として数枚使う場合と、葉をたっぷり使った料理にする場合では、摂取する量が異なります。
また、加熱やゆでこぼし、水にさらすといった調理によって、成分の一部が減ったり、煮汁やゆで汁に移ったりすることがあります。
反対に、油を使う料理では、脂溶性の性質をもつ成分を含む食材と組み合わせやすい場合もあります。
栄養を意識したいときは、しそだけに頼るのではなく、肉や魚、卵、豆類、ほかの野菜などと組み合わせるのがおすすめです。
赤しそと青しそのどちらが優れているかを比べるよりも、色や香りの違いを楽しみながら、無理なく使い分けるほうが毎日の食事には取り入れやすいでしょう。
赤しそは生でも食べられるが、用途に応じて下ごしらえをする

赤しそは、葉がやわらかく香りが強すぎないものなら、生のまま食べることもできます。
ただし、赤しそ特有の渋みや葉のかたさが気になることもあるため、料理に合わせて洗う・刻む・塩もみするといった下ごしらえを選ぶのがおすすめです。
とくに葉をたくさん使う場合は、塩もみで水分と渋みをほどよく抜くと、口当たりが整いやすくなります。
やわらかい赤しそは薬味や和え物にも使える
採れたてに近い赤しそや、葉が小さめでやわらかいものは、生のまま料理に添えやすい食材です。
細く刻んで薬味にしたり、ほかの野菜や豆腐と和えたりすると、赤しそらしい香りと赤紫色を楽しめます。
生で使うときは、葉を大きいまま食べるよりも、細切りやみじん切りにするほうが香りが全体になじみやすく、食べやすさもアップします。
香りを主役にしたいときは、食べる直前に刻んで加えるとよいでしょう。
一方で、葉が大きく育ったものや、茎に近い部分は繊維が気になりやすいため、生食よりも下ごしらえをして使うほうが向いています。
| 赤しその状態 | 使いやすい下ごしらえ | 仕上がりの印象 |
|---|---|---|
| 小さくやわらかい葉 | よく洗って細く刻む | 香りをそのまま楽しみやすい |
| 少し大きめの葉 | 刻んで軽く塩もみする | 渋みがやわらぎ、和え物になじみやすい |
| かための葉や量を多く使うとき | 塩もみ後に水気をしっかり絞る | かさが減り、食べやすくなる |
塩もみやアク抜きで渋みを和らげやすい
赤しそは品種や育ち具合によって、香りのほかに渋みや青っぽさを感じることがあります。
そのままの風味が好きな場合は生で使ってもよいですが、食べやすく整えたいときは塩もみが便利です。
塩をなじませて軽くもむと葉から水分が出るため、しんなりして量も扱いやすくなります。
塩を加えすぎると味が濃くなりやすいため、まずは少量から試し、必要に応じて調整してください。
- 洗って水気を切った赤しその葉を、使いやすい大きさにちぎるか刻みます。
- 葉全体に少量の塩をふり、手でやさしくもみます。
- 葉から水分が出てしんなりしたら、水気を軽く絞ります。
- 塩気が気になる場合は、さっと水で洗ってから再びよく絞ります。
渋みをより控えめにしたい場合は、塩もみ後に短時間だけ水にさらす方法もあります。
ただし、水に長くさらすと香りまで弱く感じられることがあるため、様子を見ながら短時間で済ませるのがポイントです。
下ごしらえ後は水分が残ると料理が水っぽくなりやすいので、最後にしっかり水気を絞ることが大切です。
赤しそを使う前の洗い方と葉の選び方
赤しそは葉の表面だけでなく、葉の裏側や重なった部分にも汚れが残ることがあるため、使う前に一枚ずつ確認しながら洗います。
ボウルにためた水の中で葉をやさしく振り洗いし、その後に流水でさっと流すと洗いやすいです。
強い水流を直接当て続けると葉が傷みやすいため、やわらかい葉は特に丁寧に扱いましょう。
洗った後は、ざるで水を切ってから清潔なふきんやペーパーで水気を押さえると、刻む作業もしやすくなります。
- 葉の色が赤紫色で、全体にいきいきとしたものを選びます。
- 葉先まで張りがあり、しおれや黒ずみが目立たないものが使いやすいです。
- 生で使いたいときは、比較的小さくてやわらかそうな葉を選びます。
- 茎が太すぎず、葉に傷みやベタつきがないかも確認します。
赤しそは香りや色合いに個体差があるため、初めて使うときは少量を味見してから、刻み方や塩もみの加減を決めると安心です。
生の風味を楽しむか、下ごしらえで食べやすく整えるかを選べば、赤しそを料理に取り入れやすくなります。
赤しそは梅干しやしそジュース、青しそは薬味や天ぷらに向いている

赤しそは鮮やかな赤紫色を生かせる梅干しやしば漬け、しそジュースなどに、青しそはさわやかな香りを楽しむ薬味や天ぷらに向いています。
どちらも料理に使えますが、仕上がりの色合いを重視するなら赤しそ、香りを主役にしたいなら青しそを選ぶと、料理の魅力を引き出しやすくなります。
使いたい料理に合わせて選べば、いつもの食卓にも季節感のある彩りや香りを添えられます。
| しその種類 | 特に向く料理 | 生かしやすい魅力 |
|---|---|---|
| 赤しそ | 梅干し、しば漬け、しそジュース、ふりかけ | 赤紫色の彩りと印象的な風味 |
| 青しそ | 刺身の添え物、冷ややっこ、和え物、天ぷら、炒め物 | さわやかな香りと軽やかな後味 |
梅干しやしば漬けに赤しそを使うと鮮やかに色づく
赤しそは、梅干しやしば漬けに華やかな赤紫色を添えたいときに使いやすい食材です。
梅を漬ける工程で赤しそを加えると、梅に色が移り、見た目にも親しみのある仕上がりになります。
赤しその風味が加わることで、梅の酸味に奥行きが出たように感じられるのも魅力です。
しば漬けでは、なすやきゅうり、みょうがなどの淡い色に赤しその色合いが映え、食卓に出したときも彩りよく見えます。
漬けものに使う赤しそは、葉を細かく刻むか、使う料理に合わせて大きさを整えると、ほかの具材となじみやすくなります。
自家製の梅干しや漬けものでは、赤しその量によって色の濃さや風味の印象が変わるため、最初は少なめから加減を見ると扱いやすいです。
赤しそジュースやふりかけは風味と色を生かしやすい
赤しそジュースは、赤しそらしい色と香りを楽しみやすい定番の使い方です。
煮出した液は赤紫色になりますが、酸味のある材料を加えると色合いが明るく変化し、見た目にも涼やかな飲みものになります。
甘さや酸味は好みに合わせて調整できるため、炭酸水や水で割るほか、ゼリーや氷菓の風味づけに使う方法もあります。
また、赤しそはごはんに混ぜるふりかけにも向いています。
細かくして乾かした赤しそに塩や白ごまなどを合わせると、ごはんの白さに映える彩りと、ほどよい香りを楽しめます。
おにぎりに混ぜたり、冷たい麺の薬味代わりに少量を散らしたりすると、いつもと少し違った風味が加わります。
赤しそのふりかけは味が濃くなりやすいこともあるため、まずは少量をごはんに混ぜて、塩加減を確認するとよいでしょう。
青しそは刺身の添え物や和え物に使いやすい
青しそは、切ったりちぎったりしてすぐ使えるため、刺身の添え物や冷ややっこ、和え物に取り入れやすいです。
刺身の下に敷いたり横に添えたりすると、魚の色を引き立てながら、食べるときにさわやかな香りをプラスできます。
細切りにした青しそは、まぐろやかつおの丼、そうめん、冷やしうどんにもよく合います。
きゅうりやトマト、豆腐など淡白な味わいの食材と和えるときは、青しそを加えるだけで全体がすっきりまとまりやすくなります。
例えば、青しそを刻んで梅肉やぽん酢しょうゆと合わせれば、手軽な和え衣として活用できます。
香りをしっかり残したい場合は、食べる直前に刻んで加えるのがおすすめです。
天ぷらや炒め物には香りのよい青しそが合う
青しそは加熱料理にも使いやすく、天ぷらにすると軽やかな香りとパリッとした食感を楽しめます。
葉を一枚そのまま衣にくぐらせて揚げるだけでも、食卓のアクセントになる一品です。
天ぷらでは衣を厚くしすぎないほうが、青しその色や葉の形が見えやすく、香りも感じやすくなります。
炒め物では、豚肉や鶏肉、きのこ、なすなどと組み合わせると、青しその香りが料理にさわやかさを添えてくれます。
炒める時間が長いと香りが弱くなりやすいため、仕上げに加えてさっと火を通すとよいでしょう。
刻んだ青しそを卵焼きに混ぜたり、チーズと一緒に春巻きの具にしたりする使い方も、忙しい日の献立に便利です。
赤しそは色を楽しむ保存食や飲みものに、青しそは香りを生かす日々のおかずに使うと、それぞれのよさを取り入れやすくなります。
赤しそと青しそは料理によって代用できるが、色と風味は変わる

赤しそと青しそは、香りを添える目的の料理なら代用できる場合があります。
ただし、仕上がりの色や香りの印象は同じにならないため、見た目を重視したい料理では使い分けるのがおすすめです。
とくに赤しその色を生かしたい梅干し、漬物、飲みものでは、青しそに替えると期待した見た目になりにくい点に注意しましょう。
| 料理の目的 | 代用のしやすさ | 仕上がりの違い |
|---|---|---|
| 薬味・和え物 | しやすい | 赤しそは色味が加わり、青しそはさわやかな印象になりやすい |
| 梅干し・漬物 | 用途による | 青しそでは赤い色合いがつきにくい |
| しそジュース | 作ることはできる | 赤しそは鮮やかな色を楽しみやすく、青しそは淡い色合いになりやすい |
薬味や和え物では赤しそと青しそを置き換えやすい
刻んで使う薬味や和え物なら、赤しそと青しそは比較的置き換えやすい組み合わせです。
どちらも料理にしその風味を加えられるため、手元にあるほうを使っても大きく困ることは少ないでしょう。
ただし、赤しそを使うと料理に赤紫色が混ざり、青しそを使う場合とは見た目が変わります。
白あえや大根おろし、豆腐など淡い色の食材に合わせるときは、赤しその色がアクセントになりやすいです。
一方で、緑色を生かしてさっぱり見せたいときは、青しそのほうがなじみやすいでしょう。
赤しそは青しそよりも香りや風味をやや強く感じることがあるため、初めて置き換える場合は、いつもの量より少なめに加えて調整すると安心です。
- 彩りを足したい和え物:赤しそを選ぶ
- 緑の見た目を保ちたい料理:青しそを選ぶ
- しその存在感を控えめにしたいとき:少量から加える
梅干しや漬物では青しそに替えても赤く色づかない
梅干しや赤い漬物を作る際は、赤しそを青しそに替えても、赤しそを使ったときのような色合いにはなりません。
赤しその葉にある色素が、梅や漬け汁の酸味と合わさることで、赤い色が出やすくなるためです。
青しそにも香りはありますが、赤い色素はほとんど含まれていないため、漬け上がりは自然な色合いになります。
梅を赤く仕上げたいなら、赤しそを選ぶことが大切です。
青しそを使う場合は、色づけではなく香りづけを楽しむ漬物として考えるとよいでしょう。
例えば、きゅうりやかぶの浅漬けに青しそを加えると、緑が映えるすっきりとした仕上がりになります。
反対に、赤しそを使うと漬け汁や食材に色が移ることがあるため、仕上がりの色まで含めて選ぶのがおすすめです。
しそジュースは赤しそと青しそで色や味わいが異なる
しそジュースは青しそでも作れますが、赤しそで作るものとは色も味わいの印象も異なります。
赤しそを使うと、酸味のある材料を加えたときに赤やピンク系の鮮やかな色合いを楽しみやすくなります。
青しそで作る場合は、透明感のある淡い色や黄緑がかった色になりやすく、赤しそジュースのような発色は期待できません。
味わいについても、赤しそは風味に深みを感じることがあり、青しそはより軽やかでさわやかな印象に仕上がりやすいです。
どちらがよいかは好みによりますが、見た目の華やかさを楽しみたいなら赤しそ、すっきりした香りを楽しみたいなら青しそが選ぶ目安になります。
赤しそと青しそを混ぜて作ることもできますが、色は赤しその量によって変わります。
好みの香りや色合いを探したいときは、少量ずつ試してみると、料理や飲みものに合う使い方を見つけやすいでしょう。
赤しその旬は初夏、青しそは夏を中心に長く流通する

赤しそは初夏から夏にかけて旬を迎え、店頭で見かける時期は比較的限られます。
一方の青しそは夏が本来の旬ですが、ハウス栽培も行われているため、一年を通して手に入りやすいのが特徴です。
しそを選ぶときは、旬の時期だけでなく、葉の色や張りを見て新鮮なものを選ぶとよいでしょう。
| 種類 | 旬の目安 | 店頭での見つけやすさ |
|---|---|---|
| 赤しそ | 初夏から夏 | 季節限定でまとまって並びやすい |
| 青しそ | 夏を中心に長い | 通年で少量ずつ購入しやすい |
赤しそがスーパーに並ぶ時期が短い理由
赤しそは、露地栽培の収穫時期に合わせて出回ることが多く、青しそよりも店頭に並ぶ期間が短めです。
特に初夏から夏にかけては、葉をたっぷり使いたい人向けに、束や袋入りで販売される場面が増えます。
これは、一度にある程度の量を使う家庭の需要に合わせた販売形態になりやすいためです。
収穫量や入荷の時期は産地、天候、店舗によって変わるため、毎年まったく同じ時期に並ぶとは限りません。
赤しそを探している場合は、初夏になったら青果売り場の季節商品を早めに確認しておくと安心です。
近くの店で見つからないときは、店員さんに入荷予定をたずねたり、直売所をのぞいたりする方法もあります。
赤しそは葉の色が目を引きますが、品種や育ち方によって赤紫色の濃さには個体差があります。
表側だけでなく葉の裏側も見て、全体に自然な色合いがあるものを選ぶとよいでしょう。
青しそはハウス栽培により一年を通して手に入りやすい
青しそは気温が高い夏に育ちやすい植物ですが、栽培環境を整えることで季節を問わず出荷されることがあります。
そのため、スーパーでは小分けのパックに入った青しそを、ほぼ一年中見かけることがあります。
ただし、夏の露地ものが多く出回る時期と比べると、時期によって葉の大きさや価格、入荷量が異なる場合があります。
青しその本来の旬を楽しみたいなら、夏ごろを目安にすると選びやすいです。
夏場は葉が大きめで香りも感じやすいものが並ぶことがあり、必要な量に合わせて選びやすくなります。
一方で、季節を問わず少しだけ使いたいときには、通年流通している青しそが便利です。
購入する時期によって印象が少し変わることもあるため、葉の状態を見ながら選ぶのがおすすめです。
旬のしそを選ぶときは葉の色と張りを確認する
赤しそも青しそも、新鮮さを見分ける基本は葉の色、張り、茎の状態です。
葉先までみずみずしく、しおれや変色が目立たないものを選ぶと、きれいな状態で使いやすいでしょう。
- 葉の色が全体的に鮮やかで自然に見えるもの
- 葉に張りがあり、しんなりしすぎていないもの
- 葉先や縁に傷みが目立たないもの
- 茎の切り口が極端に乾いていないもの
- 袋の内側に水滴が多くたまりすぎていないもの
赤しそは濃い赤紫色、青しそは明るい緑色が目安になりますが、色の濃淡だけで鮮度を決める必要はありません。
葉の表面が乾きすぎていたり、反対に水気で傷みやすそうに見えたりしないかを、あわせて確認しましょう。
束で販売されている赤しそは、外側だけでなく、できる範囲で内側の葉の状態も見ると選びやすくなります。
購入後は乾燥を避け、なるべく早めに使うことで、しその色合いや香りを楽しみやすくなります。
家庭菜園では青しそも赤しそも育てられるが、交雑と増えすぎに注意する

青しそも赤しそも、日当たりと風通しを確保できれば家庭菜園で育てやすい野菜です。
ただし、同じ場所で育てると花が咲いたあとに交雑することがあり、こぼれ種から予想以上に増える場合もあるため、育てる目的に合わせて管理しましょう。
普段の料理用なら青しそ、まとまった量を加工に使いたいなら赤しそを選ぶと、収穫後まで無理なく楽しみやすくなります。
初めて育てるなら料理に使いやすい青しそが便利
初めてしそを育てるなら、少量ずつ収穫して日々の料理に使いやすい青しそが便利です。
必要なときに葉を数枚摘めるため、買い忘れを減らしたい人にも向いています。
株が小さいうちは、葉を一度に取りすぎず、成長している先端を残しながら収穫するのがポイントです。
葉が増えてきたら、混み合った部分を整えるように摘むと、風が通りやすくなります。
- ベランダで少量から育ててみたい人。
- 冷ややっこや麺類などに、必要な分だけ使いたい人。
- 葉をこまめに収穫する楽しみを味わいたい人。
鉢植えで育てる場合は、根が広がることを考えて、窮屈になりにくい大きさの鉢を選ぶと管理しやすいでしょう。
水切れすると葉がしおれやすいため、土の表面が乾いたら水を与えることを意識してみてください。
赤しそは梅仕事やジュース作りをしたい人に向く
赤しそは一度にある程度の葉を収穫して使う機会が多いため、季節の手仕事を楽しみたい人に向いています。
梅仕事に使う分を自宅で用意したい場合や、赤しその色合いを生かした飲み物作りをしたい場合には、数株まとめて育てる方法もあります。
ただし、赤しそは青しそより店頭で見かける機会が限られることがある一方、家庭菜園では収穫時期と必要な量がぴったり合わないこともあります。
梅仕事の時期に合わせたいなら、苗の準備時期や生育の様子を見ながら、余裕をもって育て始めると安心です。
| 育てる目的 | 選びやすいしそ |
|---|---|
| 日常の料理に少しずつ使いたい | 青しそ |
| 色合いを楽しむ保存食作りをしたい | 赤しそ |
| 両方の用途を楽しみたい | それぞれを分けて栽培 |
赤しそを多めに育てるときは、使い切れる量を考えて株数を決めると、収穫後の扱いに困りにくいでしょう。
赤しそと青しそを近くで育てる際のポイント
赤しそと青しそを近くで育てて葉を食べるだけなら、基本的には大きな心配はいりません。
一方で、花を咲かせて採種する場合は、昆虫などによって交雑し、翌年にまいた種から親株と異なる色や特徴の株が育つことがあります。
同じ特徴の種を残したい場合は、赤しそと青しそを離して育て、花穂の管理も意識しましょう。
限られた庭やベランダでは十分な距離を取るのが難しいため、種を残す株をどちらか一方に絞る方法もあります。
また、花が咲くと葉がかたく感じられやすくなるため、葉の収穫を中心に楽しみたい場合は、花芽を見つけた段階で早めに摘み取るとよいでしょう。
- 葉を食べることが目的なら、近くに植えても楽しみやすいです。
- 種を採ることが目的なら、品種ごとに栽培場所を分けることを検討します。
- 増えすぎを防ぎたいなら、花穂をそのまま放置しないようにします。
しそは条件が合うと、地面に落ちた種から翌年に芽が出ることがあります。
思わぬ場所に芽が出て困らないよう、花が終わった株や落ちた種は、様子を見ながら片づけることが大切です。
葉がやわらかいうちに順次収穫する
青しそも赤しそも、葉が大きくなりすぎる前のやわらかい時期に順次収穫すると使いやすいです。
外側の大きな葉から摘み取り、中心の新しい葉を残すようにすると、株への負担を抑えながら収穫を続けやすくなります。
一度に葉を取りすぎると株が弱りやすいため、特に小さな株では収穫量を控えめにしましょう。
- 葉が十分な大きさになったら、外側から必要な枚数を摘みます。
- 傷んだ葉や混み合う葉を見つけたら、あわせて取り除きます。
- 花芽が出たら、葉を楽しみたいか種を残したいかを決めて管理します。
収穫のタイミングを分けることで、葉が余りにくく、株の様子も確認しやすくなります。
自分の料理頻度や使いたい時期に合わせて、育てる株数を少なめから始めると、青しそも赤しそも気軽に楽しめるでしょう。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 赤しそと青しそは、葉の色だけでなく味・香り・向く料理にも違いがある
- しそは赤しそと青しその総称で、大葉は主に青しその葉を指す呼び名
- 赤しそはアントシアニン系色素が目立ち、青しそは葉緑素の緑色が特徴
- 赤しそは生でも食べられるが、塩もみなどで渋みや口当たりを整えやすい
- 赤しそは梅干し・漬物・しそジュースに、青しそは薬味・天ぷら・料理の彩りに向く
- 代用はできる場合もあるが、料理の色合いや香りの印象は変わる
- 赤しそは初夏から夏に見つけやすく、青しそは一年を通して手に入りやすい
- 家庭菜園でも育てやすいが、交雑やこぼれ種による増えすぎには注意する
赤しそと青しそは、どちらも料理にさわやかな香りを添えてくれる身近な食材ですが、仕上がりの印象は少しずつ異なります。
梅仕事や色鮮やかな飲みものを楽しみたいときは赤しそ、いつものごはんに香りや彩りを足したいときは青しそを選ぶと、使いやすいでしょう。
まずは作りたい料理に合わせて選び、それぞれの風味や見た目の違いを気軽に楽しんでみてください。
